こうしたコラムやその他諸々の活動をしていると、どうしても耳に入ってくるのが性病、特にHIVの問題です。
私の周り人も陽性者はいますし、悲しいですが別れを交わした友人もいます。
予防対策に関しては、あらゆる機関で活動を見ることが多いですが、私は実際陽性者の方々からお話を聞き、HIVは体ではなく心がやられる病だと認識しました。

もし、今日自分がHIVだと知ったら・・・
私の知人・友人たちが命を懸けて教えてくれたことを、今回はここに形として残します。

親族へのカミングアウトはしない方がよい

まず自分がHIVだと知ったら、混乱しますよね?
自分一人じゃ抱えきれず誰かに話したくもなるはずです。

しかし、同性愛者であることのカミングアウトとは違い、HIVのカミングアウトは容易にしてはいけません。

特に親や兄弟です。
ひどくショックを受けることでしょう。
変わってあげたいという親御さんもいましたが、そんなことはもちろん不可能です。

親族へのカミングアウトは、余計な悲しみや不安を増やすだけで何のプラスにもなりません。
いずれ知らなければいけない時は来るかもしれませんが、知るのはその時で十分です。

今は投薬が日々進化を遂げて、不測の事態を除けば、一般の方々と変わらないくらい長生きできるので安心しましょう。

友人へのカミングアウトは慎重に

冒頭にも書きましたが、HIVに感染すると心が壊れそうになる時があります。
知った当初ならなおさらです。
HIV陽性者同士の集会もありますが、そこへ足を運ぶのも容易ではないはずです。

そんな時身近な友人にだけでも相談しておきたい、と考えるのはとても自然の流れです。
決して間違いではありませんが、カミングアウトする前に一度自分に尋ねてください。

「もしも仮に、この人から自分がHIVであることが広まっても後悔しないだろうか?」

とても厳しい言い方ですが、どんなに深い友人でも他人です。
100%信じられる人間は自分自身だけで、限りなく100%に近い状態で信頼できる人がいたとしても、絶対100%ではありません。
あなたの大切な方を否定するような言い方をして申し訳ないのですが、これは事実です。

実際私の友人も親友にカミングアウトしたそうですが恋人問題で仲たがいし、病気のことを掲示板上で公開されたそうです。
悪い噂ほど広まるのは早く、何度泣きじゃくる彼を抱き締めたかわかりません。

だから、友人へのカミングアウトは慎重に。
誰にも言えないなら、いつでも私がしっかり話を聞きますよ。

自暴自棄になるな!

「もうHIVなんだし、どうにでもなれ」
とお酒やハッテン場に逃げて自暴自棄になる方がいます。

実際ハッテン場にはHIV公認ではありませんが、陽性者が集まりやすいと言われているハッテン場や、あまりコンドームを使用しないハッテン場があるのは事実です。

しかしだからと言って相手が全員HIV陽性者である確証はありませんし、自分からさらに病気が拡散してしまう可能性だってあるんです。

HIVといえば投薬治療のイメージがありますが、知ってすぐ始まるわけではありません。
ある程度体が弱ると言ったら語弊がありますが、数値の状態などを医師が判断して投薬が始まるのです。
発症して気が付く以外のケースでは投薬まで数年かかる方もいますし、その間はウイルスが増え続けて、相手へ感染させる可能性ももちろん高くなります。

これも知人の体験談ですが、彼は病気のことを知って自暴自棄になったそうです。
ハッテン場にも数えきれないほど足を運び、コンドームの使用をしなかったことも多々あったそうです。

生セックスがリスキーなのは周知の事実なので相手にも非があると私は思うのですが、彼はそういった時代を数年過ごし、投薬が始まってから後悔の念で心をやられてしまいました。

どれだけの人に感染させたんだろう・・・
自分から感染して亡くなったがいるのでは・・・
そういった自責の念で毎日苦しんでいました。

だからHIVを知ったからといって、自暴自棄になってはいけないのです。

HIVはすでに死ぬ病気ではありません

まだ薬の開発が積極的でなかった頃は、HIVになったら死ぬんじゃないか?という先入観がありましたが、今はもう亡くなる病気ではありません。
発症せずに静かに人生を終える方もたくさんいます。

また感染率も決して高い病気ではありません。
投薬もせずに、コンドームも使用しない状態でも0.001%とかどのくらいの確率かわからないくらいの感染率です。

そこへ投薬、さらにセーファーセックスを実践すれば、いかに安全かはご理解いただけると思います。
相手に感染させないようにセーファーセックスを心がければ告知が必須の病でもありませんし、しっかりセックスを行うことだってできるんです。

HIVになって困ること

メンタルの部分は私であったり、他の機関でもサポート体制が整っているので何とかできますが、それで避けて通れない問題もあります。

まずは投薬です。
一度始めたら毎日欠かさず飲まなければいけません。
副作用も最近の薬はほとんどないので飲むこと自体に問題はありませんが、問題は処方です。

HIVの薬は特殊なので限られた拠点病院で、最長三か月までしか処方できません。

一番の問題は、診察可能なのが平日のみだという事です。
風邪薬とは違いますし、診察も異様に長いです。
平日にそういった時間を作るのに苦労することが想定されます。

更に気を付けなければいけないのが二次感染です。
ここで一つ質問です。
「HIV同士ならセーファーセックスしなくていいんですか?」

答えはNoです。
HIVにも種類があり、自分が感染しているウイルス以外の型のウイルスに感染すると、二次感染といって使える薬が極端に減ります。

今をしっかり生きる、そして未来へ

HIVに感染するということは、仮に性行為が原因であれば、厳しい言い方をすればそれは自業自得です。
誹謗中傷など、心無い言葉に絶望すら感じることもあるかもしれません。

そこから這い上がるのは一人では容易にできることではありませんので、公的機関など利用できるものはどんどん使いましょう。

そしてHIV陽性者になった時点であなたは人間としてマイナスなのか?
それは違います。

当事者のあなただから伝えられる気持ちや言葉があります。
当時はあまり深く考えていなかった私も、感染した知人たちのお陰で、よりセーファーセックスの大切さやHIVの辛さを認識しました。

あなたが今をしっかり生きること、それがたくさんのゲイの方々の明るい未来につながっているんだという事を忘れないで下さい。

泣いたっていい、落ち込んだっていい。
いくらでも話は聞きます。

でも最後には笑って青い空を見上げ、明日への風を感じながらしっかり生きていこうとしているあなたを、ゲイアニキはいつでも応援します。

ゲイの出会いといっても様々です。
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