カミングアウトという言葉が今では当たり前のように使われています。
私がした頃(20年くらい前)は、それほどメジャーな言葉でありませんでしたし、している人は何だか特別な存在のような扱いを受けました。
しかし時は流れ、今は昔に比べカミングアウトしやすくなったことも感じています。
しかしこれは当事者だけでなく相手の人生観にも影響を及ぼすものです。
今回はそんなカミングアウトに関する注意点を紹介します。
カミングアウトをする前に
まずカミングアウトする前に何故そうしたいのか自分の中で整理しましょう。
目的が無ければ厳しい言い方ですが、
「ただ自分が楽になりたいだけ」
それは完全に自分だけのエゴでありカミングアウトの理由としてはもっとも間違っていると私は考えます。
「嘘をついて生きていたくない」
「愛する人にありのままの自分を愛して欲しい」
そういった明確な目的・理由がカミングアウトには必要です。
友人にカミングアウトしよう
友人にカミングアウトするタイミングですが、まずその友人との友好関係が重要になります。
過ごした時間の長さや内容は関係ありません。
これからもずっと大切にしたい友人かどうかというのが一番重要です。
女性の方が受け入れやすいですが、男性であっても構いません。
特に男性の場合には茶化さずに真剣な気持ちで伝えることが重要です。
タイミングは自分次第で構わないですが、カミングアウトにお勧めのシチュエーションは
「周りにやや人がいるけど、二人でじっくり話せる場所」
二人きりでカミングアウトすると、その後の展開がどうであれ、一瞬完全に気まずくなります。
多少周りに人がいることでその気まずさが和らぎます。
広めのカフェや閑散している時間帯のファミレスなんかがお勧めです。
親にカミングアウトしよう
親へのカミングアウトは最も難しいです。
私は下準備として、ゲイ雑誌を隠しておいたりと親が感づくような行為を取っていましたが、時間もかかりますし、正直面倒臭いです。
両親へのカミングアウトは友人とは違い、自宅等でじっくり話せる場所をお勧めします。
息子のカミングアウトで両親が考えるのが、その後のあなたの人生です。
性的な興味ではなく、ときには自分達を責めてしまう場合もあります。
そのため言葉の選び方が重要です。
親の愛というのは、表現できる言葉が無いほど深く、大抵のことでは揺らぎません。
自分が今幸せであること、そして変わらず両親を愛していることをしっかり伝えましょう。
仮に激情された場合でも、それはある種の驚きだと考えて下さい。
認めない、理解できない、しかしそれは「愛せない」とはイコールではありません。
本当にカミングアウトが必要で、自分の親だから言いたかったという気持ちは時間がかかりますが、必ず届きます。
失敗しない方法はあるの?
良くカミングアウトについて相談を受けますが、私はいつもこう答えます。
「失敗しない方法はありません」
例えば恋愛でもそうですが、必ず告白が成功する方法があるでしょうか?
無いですよね。
ここで大事な事は、あなたが、何を持ってカミングアウトに失敗したと定義するかです。
- 友人に嫌われた
- 親に勘当された
確かにそれは失敗という言い方が出来ますが、果たしてそうでしょうか?
カミングアウトに至ったあなたの根底にある気持ちが相手に届いていないだけなのです。
まるでネタのように容易にカミングアウトしている方もいますが、様々な事を視野に入れてカミングアウトしている方もたくさんいます。
傷付くこともありますが、失敗だと感じる相手の反応は、成功の入り口だと考えましょう。
生き方の選択
人生は一度しかありません。
長いようで短いです。
その中であなたは生き方の選択をしなければなりません。
バイじゃなくゲイのあなたはゲイとして生きる選択をしようとしています。
そのスタートがカミングアウトなのです。
賛否両論ですが私は、言わなくてもいいことなのに言いたかった理由がカミングアウトにはとても大切な事だと考えています。
とても勇気がいり、もしかしたら心に大きな傷を負うかもしれません。
しかしそれでも後悔しない信念があるなら、大切な人達にありのままを知ってもらい、愛してもらいましょう。
もしも落ち込んでしまったらゲイアニキ含め、たくさんの仲間がいることも忘れないで下さい。
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