今でこそメディアで明るく取り上げられる事が多い同性愛者の世界ですが、いざ社会に出てみるとまだ風当たりが強いのも現実です。

実際私は完全にカミングアウトしていますが、それでも隠すのが辛いなぁ、と感じることがあります。
そんな時みんなはどういう気持ちでいるんだろう・・・と考えることがよくあります。

私なりに今まで感じてきた辛さと、今の時点で行き着いている自分の答えをまとめてみました。

ノンケ友達に隠すのが辛い

幼い頃から同性愛者であることを認識していた人なら、誰でもこの壁にぶつかるでしょう。
男女でもそうですが、特に思春期などは性的対象に対し、変に意識してしまい上手く言動が出来なくなってしまう事があります。

同性愛者も同じなんです。

本当は仲良くなりたいのに、逆の行動を取ってしまう。
男女の場合は大抵は照れからくるものだと思うのですが、ゲイの場合はバレたくないからなんです。
この微妙な違いがチクチク心に痛みます。

職場の同僚に隠すのが辛い

社会に出ると、生きていく世界は一気に広がります。
仕事を始めることにより、人と会う回数が必然的に増えます。

仕事中は少なからず自分を隠しているので、ゲイだとバレることはまずないでしょう。
問題は仕事後の飲み会です。

お酒の席では少し気持ちがふらつき、ゲイだとバレる可能性が極めて高いです。
特に女子社員は凄く鼻が効きます。

これは噂になった時点で問題で、理解が無い上司からは対等な評価を得られないなど理不尽な対応をされる事があります。

両親に隠すのが辛い

兄弟同士ではカミングアウトしているケースが多いと聞いたことがありますが、親にまでカミングアウトしている人は少ないようです。

ある程度年齢を重ねると必ず聞かれるのが、結婚、ですよね。
同性愛者に生まれて一番嫌いな言葉かもしれません。

でも両親に隠す辛さって、自分の為の辛さじゃないんですよね。
両親の心を思うが故の辛さなんです。

要は優しいんです。
自分が結婚しようがしまいが正直両親には関係ありませんが、喜ぶ顔が見たい、孫を見せてあげたい、という相手を思いやる気持ちから生まれる辛さなんです。

私は自分を優しいなんて思いませんが、カミングアウトした今でも、両親に対しては何だか申し訳ない気持ちになる事があります。

妻、子供に隠すのが辛い

実際私が出会った方の中には既婚者の方も多数いました。
もちろん会っている時はその話は必然的にタブーになっていましたが・・・。

でも目の前で奥さんや子供と、電話で会話している相手の顔を見ていると、何だかとても切なくなりました。
奥さんはまだしも、一番は子供ですよね。
他国では同性愛者のカップルが養子を引き取る事例がありますが、日本にはそれがありません。

そして子供は酷く残酷な生き物です。
お父さんが同性愛者だと分かれば、酷い苛めに合うかもしれません。

自分が辛いのは何とか出来るけど、自分の大切なものを傷付けられらたとき、人は更に傷つくんです。

自分は自分しかいない

自分を隠すことはとても辛いです。
それは同性愛者に限った問題ではありません。
一般の方たちにも本当の自分が出せずに苦しんでいる人、社会から遠ざかっている人はたくさんいます。

色んな痛みを経験してきた私が今行き着いている答えは、
“自分は自分しかいないという事を自分自身が一番認めてあげること”

くどい書き方をしましたが、要は理解者を作るという事です。
実際私も隠すことに苦しんで、一年以上行方不明になったことがあります。

死も考え、現実から逃げたんです。
その時どうにか心を整理して、再会した両親・知人に一番に言われた言葉が、
「生きていてくれてよかった」

残念ながら、誰にも認められず、自分で生涯を閉じてしまう話を聞くこともありますが、答えは意外にもシンプルなんです。
今これを見てくれている誰かも、もしかしたらゲイを隠すことで悩んでいるかもしれませんが、もしそれが辛くなったらまたこれを読んで欲しいと思います。

あなたは一人じゃない。
少なくとも私はあなたの理解者です。

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