真面目に出会いを求めている人にとって許せない存在が、この「サクラ」です。
プロフィールや写真を載せて真面目に募集している人を欺く卑怯な存在です。
個人情報だけ抜き取られるという悪質なことも、実際に起こっています。
語源は江戸時代までさかのぼります。
桜の花見は無料です。
そのようなことから歌舞伎を無料見学の見返りとして、舞台上の役者に掛声をかけて場を盛りあげることを意味します。
もとは健全な販売促進の意味もあり、それほど悪いことではありません。
しかしゲイアプリの場合はほぼ詐欺に近いため、許すわけにはいきません。
では、どうすればサクラを見分けることが出来るかを述べたいと思います。
登録と当時にメッセージが来る
まずアプリを運営する業者側の問題点です。
アプリ自体に登録と同時に大量にメッセージが来ることが挙げられます。
常識的に考え、相手のメッセージを読んだ後、「この人とやり取りをしたい」と判断してメールを出すはずです。
一時期、驚異的なスピードで文字を読む「速読の達人」が話題となったことがありますが、タイムラグもなくメッセージが来ることはありえません。
よしんばスピードでメッセージを読めても、返信の文章作成は時間がかかるはずです。
恐らく自動返信設定がされているものと判断出来ます。
すぐに出会いをもとめてくる
もう一つはアプリを利用するユーザ側の問題です。
通常はまず、メールやラインなどのやり取りを数回して、互いに趣味などを語り合ってから会うはずです。
例えば、映画が好きなら「この映画は見ましたか?」など些細な会話から始めて数回メールのやり取りをすることが通常です。
しかしサクラは「すぐに会いましょう」といったことを言って来ることが多いです。
すぐに会えるかと思いきや、「連絡はここで、内緒で連絡しましょう」などと特定のサイトに誘導されます。
更にそのサイトが有料の場合が多いです。
その場合は、断って関係を切って下さい。
援助しますといったメッセージ
ゲイの世界では殆どありませんが、まれにあります。
「援助して下さい」ではなく、「援助します」、「お金をあげます」といったメッセージです。
明らかにおかしい上に、アプリ運営側から削除されるべき内容がごくまれに残っています。
無論、見つかれば即削除対象となるはずですが、見過ごされている場合があります。
どちらかと言えば、ノンケ(異性愛者)の迷惑メールやアプリなどに多いのですが、「57億円プレゼントします」などと奇想天外なものがあります。
そもそも60億円でなく、なぜ57億円なのか、どこから57億円という端数が出て来たのかといった疑問が残る上、連絡を取ると恐らく個人情報を抜かれます。
同情を引く手口
「自分はゲイだという理由で周囲からいじめを受けました」や「ゲイだとばれて親から虐待を受けました」などの文章が多いです。
必ずしもサクラとは限りませんが、メッセージを読んだ相手に「自分自身も経験がある」と共感を呼ぶような文章を羅列することが多いです。
そして「もっと詳しく話をしたいです」と言われ、やはり有料のサイトへ誘導されます。
さすがに、「自分は病気だから最後に会ってほしい」という「不治の病」系は、ゲイの世界では少なくとも私は見たことがありません。
まとめ
周囲にカムアウト出来ず、悩んでいる人をターゲットに有料サイトへと案内するという被害が報告されています。
恐ろしいのは、勝手に課金されてしまうことです。
金銭的被害及び個人情報の流失こそ、防がなくてはいけない事項です。
周囲にカムアウト出来ないという弱みに付け込み、ゲイを食い物にする業者がいます。
よしんば被害にあったとしても、警察に相談できないと踏んでのことでしょう。
断じて許されることではありません。
しかし、アプリを利用する私達ゲイが判断し、そのようなアプリを「使用しない」という選択肢を取ることでサクラを撲滅させることは可能です。
サクラや詐欺が減らない理由として、いまだにそれらの手口にかかる人が存在するからです。
現在でも「オレオレ詐欺」に騙される人がいて、問題となっています。
少しでもおかしいと思ったら、使用を中止して連絡を絶つ勇気を持って下さい。
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