今回は少し真面目な話をします。
自分がゲイであると自覚したのはいつ頃ですか?
私は今思えば保育園の頃から男性ばかり見ていました。
小学生になり、ゲイの前に「ホモ」という言葉を上級生から投げかけられ、ちょっと笑えない学生時代を送りました。
ゲイを治したい・・・そう思ったことがあるのは私だけではないでしょう。
もしあなたがゲイを治したいと悩んだ時、どうすればいいのでしょうか?
実体験を交えながら紹介します。
思春期までの気まぐれ
私は学生時代に生傷が絶えないいじめの言い訳に疲れてしまい、16歳で両親にカミングアウトをしました。
その時はそれほど過剰な反応は見せなかったので、その後も親に隠れてゲイ活動をしていました。
でも頭のどこかには、ゲイである自分を受け入れきれない自分がいました。
20歳を迎える前に真剣な恋愛をして、改めて両親にカミングアウトをし直しました。
両親は激怒し、ゲイであることを「思春期の一過性の迷い」だと感じていたようです。
どう説得しても聞きいれてもらえず、認めてもらうまで5年ほど時間を費やしました。
どうしてゲイを治したいの?
ゲイを治したい、という感情はどこからくるのでしょうか?
その答えはこの質問にあると考えています。
「ノンケはゲイになりたいと思っているでしょうか?」
答えはNoです。
世界は多数決で、特に日本はそうですがYesが多い人のほうが生きやすいように世の中が作られています。
あなたがゲイを治したと思ったのは、ただ単純に自分が幸せになりたいからですか?
違います。
“自分が幸せでないことで、大切な人たちが幸せになれない”と感じたからです。
両親であれ、友人であれ、その感情自体があなたの優しさの象徴なんです。
私に言わせれば、その優しさが持てているあなたは既に充分魅力的です。
しかしゲイは病気ではないんです。
頭の神経をいじっても、どんなセラピーを受けても治ることはありません。
幸せの概念
あなたが考える幸せとはどういうものですか?
結婚ですか?
家庭を持つことですか?
子供を持つことですか?
幸せには人それぞれ色んな形があります。
あなたがゲイで幸せになれないと感じているのは、まだ自分のセクシャリティに否定的な人達がいるからなんです。
その人達を0にすることは出来ません。
何度も言いますが多数決ですからね。
でも視点を変えることなら出来ます。
否定的な人達ばかりに目を向けていてはあなたは一生幸せにはなれません。
それはゲイもノンケも一緒です。
あなたは孤独ではありません
こういうことを考えるときはひたすら孤独感を感じますよね。
私も学生時代そうでした。
ゲイの生活とノンケの学生生活の板挟みで相当苦しんできました。
でも覚えていて欲しいのは、あなたは孤独ではないということです。
何かの縁があり、このコラムを見てくれている人がいるなら、既に私はあなたの味方ですし、孤独ではないはずです。
当時の私も他のゲイの方とお会いすることで、少しづつ自分を受け入れることが出来ました。
自分が肯定される場所、それが見付かりにくいので、ゲイは幸せになれないと誤解されがちなんです。
でも忘れないでください。あなたは1人じゃありません。少なくとも私はこれを読んでいるあなたを応援しています。
あなたは幸せです
私のようにオープンカミングアウトすることを全ての人に勧めるわけではありません。
隠れゲイでも全然いいんです。
でも、どうかゲイである自分をあなた自身が否定する事はしないで下さい。
ゲイだって幸せになれます。
上記に書いた事だって、世界に視野を向ければ実現している人だっています。
夢物語でも他人事でもないです。
いつだって、あなたの周りにはたくさんの仲間がいることを忘れないで下さい。
私がカミングアウトした頃とは時代も変わり、今はゲイ同士が会えるツールがたくさんできました。
セミオープンだけどノンケにはバレないツールがたくさんあります。
もし同じ悩みを抱えている方と出会えれば、そこから友好を深めていくことだって出来るんです。
そんな出会いがあれば、もうあなたは独りではありません。
その時点であなたは幸せなんです。
ゲイの出会いといっても様々です。
あなたが求める条件に合わせて、最適な出会い方をご提案させていただきます。