ゲイの世界が長くなればなるほどカップルの定義が私もわからなくなることがあります。
「好きです。付き合ってください。」
「よろしくお願いします。」
みたいな明確な言葉の交わし合いがあれば、まだわかりやすいのですが、出会い方が容易になればなるほど“なんとなくカップル”が増えてきているなぁと最近感じます。
気持ちを言葉で伝えれば済みそうな話ですが、それでも不安は払拭できない同性愛のカップルが昨今増えてきました。
相手も気持ちを知るのはとても難しいですが、それでも不安が少しでも軽くなるようなアドバイスを今回紹介します。
不安の発生点
不安の発生点というものは突然訪れるものです。
思い返してみれば会う回数が減ってきているなぁ・・・
付き合っているはずなのになんでアプリ辞めないんだろう・・・
もしかして他の人と浮気しているのかも・・・
一度発生した不安は自分の中ですくすく成長していきます。
気持ちというのは確信できるものではありませんが、まず不安という感情は「自分の中でだけ」起きているという事を認識しなければいけません。
疑心暗鬼な状態ではせっかく二人で過ごせる幸せな時間でさえ、楽しめなくなってします。
これではいつまで経っても不安は消えませんし、いずれはその感情が相手に伝わり関係が悪化してしまいます。
不安を相手に伝える前に一度自分と相手の関係を思い返してみましょう。
言葉以外の伝え方
想いの伝え方というのは、言葉だけではありません。特に日本人は言葉にするのが苦手な人種です。
好きならまだしも、愛している、なんてなかなか簡単に言えません。
でも思い返してみてください。
言葉以外で彼はあなたに想いを伝えていませんでしたか?
例えば、
落ち込んだ時に励ましてくれたり、
自分の好きなものを覚えていてくれたり、
回数は減ったけど一緒にいるときは安心感を抱かせてくれたり、
挙げればきりがないですが、言葉以外で必ず相手はあなたに何かを届けているはずです。
それに気が付くことで、少し気持ちに余裕ができるはずです。
求めてばかりではダメ!
カップルが長続きするコツでもお伝えしましたが、特にこういった不安で疑心暗鬼になっている時は、自分の言動に対してのレスポンスが無いことで更に不安が増します。
しかし全ての人間関係において、二人の関係は綺麗な山彦にはならないのです。
○○をしたから、○○してくれるだろう・・・
どうしても不安が前頭にあるので、相手への期待値も高くなってしまい、期待していたもの通りの返しが無ければ、更に不安になるでしょう。
しかし、理想的な人間関係は「give and give」なのです。
愛されることも幸せですが、「好きな人に何かしようと思える自分の気持ち」に幸せを感じてみるのです。
想いの伝え方が苦手な方もいます。
元々他人なので期待通りにいかないのが当たり前です。
でも本当にあなたが真剣に相手に何かをしたいと思って取った行動には、必ずレスポンスがあります。
あなたもgive、彼氏もgive、与え合う事で二人の関係性がより高まっていきます。
相手への“気遣い”を、“思いやり”に変えることでこれは容易に可能です。
初心に帰ろう
こういった不安は付き合いが長くなればなるほど起きやすいものです。
例えば同じ場所にデートに行けば、回数が重ねるたびに新鮮味が無くなるように、初めて会った時のドキドキ感は薄れていきます。
しかし、それが自然の流れなのです。
もしそういう時は初心に帰ることが大切です。
新鮮味はないかもしれませんが、出会った当初に感じた感情は必ず心に残っているはずです。
その感情を自分の中に呼び起こし、感情に従って、行動することも大切です。
普段から出来ていそうですが、不安要素が多い時はそんなシンプルなことさえ忘れてしまいがちです。
冷静に自分を見つめ返すことで、不安に駆られながらも、相手への特別な気持ちがしっかりある事に再認識するでしょう。
最悪の結末
仮に様々な方法を試したとして不安な気持ちが解決しないとしましょう。
じゃあ、もし今二人の関係で起こりえる最悪の結末は何ですか?
それは間違いなく、相手を失う事、もしくは不安に負けて自分から去ってしまう事です。
しかし、それを避けるために不必要な遠慮をして、相手を失わないように自分の心を抑え込むのは間違っています。
求め過ぎ、はよくないですが、そこまで不安で心を痛めているあなたの状態を知れば、彼はきっと共感と罪悪感を感じるはずです。
難しいとは思いますが、心の器がこぼれそうなほど気持ちに切羽が詰まったら、その気持ちを彼に伝えましょう。
重いと感じられるかも?
嫌われないかな?
懸念される不安要素はいくつもありますが、伝え方のポイントは“真剣”に伝えることです。
真剣な言葉は大なり小なり相手の心に必ず届きます。
どんな状況であっても最悪な結末は避けて欲しいです。
恋愛以上に深い関係
お互いを彼氏と呼び合える関係は安心するでしょうし、そういうものが恋愛だと考えている方が圧倒的に多いです。
しかし、私は恋愛以上に深い関係が存在すると考えています。
自分以外の誰かを好きだと思う感情を抱くことはとても素敵で貴重な感情です。
仮に相手が自分と同じような思いの伝え方をしなくても、断片的に自分を特別な相手だと感じさせてくれるのであれば、そこから既に恋愛はスタートしています。
契りの交わし合いや、そもそも彼氏である必要性すら無いのです。
自分のこと以上に相手を想い合える関係は恋愛以上に深い関係なのです。
ノンケと違い、ゲイには様々な恋愛の形があり、戸惑う事もあるでしょう。
でもいつでも大切なのは、相手のことを好きだと感じているあなたの感情だという事を忘れないで下さい。
ゲイの出会いといっても様々です。
あなたが求める条件に合わせて、最適な出会い方をご提案させていただきます。